理事長挨拶

理事長就任にあたって

一般社団法人日本脈管学会
理事長 宮田 哲郎

riji02

 令和元年10月に東京で開催された第60回日本脈管学会総会で第3代理事長に選任されました宮田哲郎と申します。先輩諸氏、及び、理事長制となってからは、矢崎義雄先生、重松宏先生が理事長としてご尽力なさり発展させてきた伝統あるこの学会の理事長に就任することは、大変光栄であると共に、その重責に身の引き締まる思いでおります。この学会を更に発展させるために、会員の先生方の引き続いての強いご支援が不可欠ですので、今後とも何卒よろしくお願い致します。
 日本脈管学会は1960年に設立された我が国最初の脈管学に関する学会で、60年を経過した現在、会員数は3,059名(2019年10月31日現在)を数えるに至っています。日本脈管学会の役割は、脈管学に関する様々な分野の最先端研究を統合し発展させること、その研究成果を社会に還元するためのシステムを作り実施すること、次世代を担う若手研究者を育成することをその目的とし、これらを通じて学術文化および医療の発展に寄与することです。2013年からは一般社団法人となり、その目的達成のための歩みを更に確実なものにしました。60年の長い歴史の中で、血管外科、心臓血管外科、循環器内科、放射線科、形成外科、皮膚科、脳神経外科、病理学、生理学、解剖学、薬理学、更に工学に至るまで、多くの異なる領域の臨床家と研究者が、日本脈管学会を通じて脈管学に関して意見交換し、知識を共有してきました。統合学会として日本脈管学会は、我が国の脈管学の進歩に大きな貢献をしてきたと思います。世界に先駆けて、これまでに類をみない高齢化社会に突入した我が国では、脈管疾患の克服が健康寿命の延長のための喫緊の課題となっています。脈管疾患の脅威から社会を守るという観点からも、脈管に関する課題に対しては本学会が中心となって、学会間の協力を進め、その成果を世界に発信して行く必要があります。統合学会としての日本脈管学会の責務は益々大きくなっていくと感じています。
 疾患及び疾患背景が多領域に渡るためもあり、脈管疾患に苦しむ多くの患者が安心して医療を受けることができる環境整備の一環として、脈管学の知識を横断的に共有し専門的立場から脈管診療に従事する医師を育成する日本脈管学会認定脈管専門医制度が創設され、2009年から専門医試験を実施してきた結果、現在脈管専門医は1,356名になりました。基本となる診療科が異なっても、脈管診療に関して共通の言語でコミュニケーションするための基盤形成に脈管専門医制度は役立っており、また、この専門医制度を通じての若手医師の育成も更に進めていきたいと思っています。
 私はこれまでのこの学会の優れた活動を踏襲し、脈管学の統合学会としての特性を前面に出しつつ、学会を挙げて脈管疾患克服のための課題に取り組んでいくつもりでおります。これからも全ての会員の皆様の益々のご支援を何卒よろしくお願い致します。

2019年10月31日

その他の学会について

More