第47回脈管学会総会

第47回日本脈管学会総会開催に際して
会 長 横山 光宏

 第47回日本脈管学会総会・学術集会を2006年10月20日(金),21日(土),22日(日)の 3 日間,神戸国際会議場で開催できますことを大変光栄に存じます。このような機会を与えていただきました関係各位に心から感謝申し上げます。
   超高齢化時代を迎え,動脈硬化性脈管疾患の有病率とそれによる死亡率は年々著しく増加しています。本学術集会開催の趣旨は,脈管に関する基礎から臨床までの領域を幅広くカバーし,めざましい進歩をとげる脈管関連専門分野の研究者,臨床医,コメディカルの方々が一堂に会し,学術研究の知識や技術に関する情報を提供,交換し合う場とすることです。
 今回は「発展する脈管学―現状と展望―」のメインテーマのもとにホット・トピックスを含む医療従事者の関心の高いテーマを中心にプログラムを企画しました。今回は総数で315題の演題発表が行われます。西丸記念講演は貝淵弘三先生に「GTP結合蛋白質Rhoと血管収縮機構」について講演していただきます。招請講演 2 題(Criqui MH先生とRoselli EE先生),特別講演 3 題(Gimbrone MA 先生,Faber JE先生,Murphy BE先生),会長講演 1 題,シンポジウム 5 テーマ,パネルディスカッション 6 テーマ,ワークショップ 2 テーマ,教育講演 8 題を行います。テーマとしては画像診断,病因病態形成,動脈硬化,大動脈瘤,急性冠症候群,頸動脈疾患,末梢動脈疾患,肺高血圧症,静脈血栓,再生医療,抗血小板薬,血管診療技師の養成などです。一般演題は最終的に215題を採用しました。発表は第 1 日目,2 日目に口演で行いますので活発な意見交換をお願いします。
 Young Investigator's Award(YIA)には15題の応募があり,YIA審査委員会の先生方による一次審査で 8 題を選出しました。二次審査は第 1 日目の午前中に口頭発表と質疑応答にて行われますので,多数の方々のご出席をお願いします。また,医療機器展示の他に第 1 日目と 2 日目にランチョンセミナー 7 テーマと,第 1 日目にイブニングセミナー 2 テーマを行います。第 3 日目に医用近赤外線分光法研究会,血管無侵襲診断・診療セミナー,血管内手術教育セミナー,阪神地区弾性ストッキング・コンダクター講習会,市民公開講座「リンパ浮腫治療」を行います。どうか奮って参加頂きますようお願いします。
 日本脈管学会は長い伝統を有し,神戸での開催は第 8 回(1967年)と第16回(1975年)の開催以来32年ぶりになります。神戸空港が本年 2 月16日にオープンし,ますます交通の便がよくなりました。神戸は山と海に囲まれた風光明媚で異国情緒豊かな街で,世界の味を堪能して頂けます。多くの方々のご参加をお待ちしています。

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